デザイナー中村、撃沈。
店長の荘司です。
中村さんが、パンフレットづくりに大苦戦とブログに書いていましたね。
予めこうなるとは予想していたので、
昔少しだけデザイン会社で働いていた経験もある僕が、
「よし!中村さん!多分何をどうしたらいいのか、
全くもってちんぷんかんぷんだと思うので、
おそらくこのままでは社長の餌食になります。
というわけで、社長に提案する前に僕に一度提案してみてください。
そしてアドバイスをするので、
それを元に社長にこんな感じで考えてるんですがと提案してみましょう!」
と提案して、MTGすることになりました。
そしてスローハイクカフェで打ち合わせの日。
デザイナー中村、僕の予想通りの提案をしてくれました。
デザイナー中村「パンフレットには低酸素とは何かということをまず書いて低酸素って何?って思ってる人にその内容を読んでもらいます。
そして、このジムではどんなメニュー(マシン)があって何ができるのかを書きます。
そして、料金を書いて、いくらで出来るかを書きます。
あとは住所とか電話番号とか地図とかですかね。」
荘司「プレゼンありがとうございます。
じゃあまず聞きたいことは、
そもそも「低酸素」に興味も何もないし、聞いたこともない人ってこのチラシ見ますか?」
中村「見向きもしないですね。」
荘司「それを考えたうえで、あえて低酸素に興味がある人にフォーカスしようと意図的に考えたパンフレットですか?」
中村「それは考えてなかったです。」
荘司「それです!その答えが欲しかった!
偉そうなこと言えないですが、デザインする、何かを作るときって
誰に何を伝えてどう行動してほしいのかをイメージして制作物に落とし込んでいきます。
そして、ビジネスを前提に考えるとどれくらいの人にリーチできるのかってことを類推して提案出来たらより説得力が増します。
例えば、今回のトレイルフェストの低酸素ジムのチラシで、主に店の前に置くものだと想定すると、
・店の前を歩いている男女
・健康や運動、ダイエットに興味がある(だけどあんまりやってない)
・いつかは一歩を踏み出してみたいけど、忙しいし、今はコロナやしジムとかそういうところはヤバいでしょ(何かと言い訳が多い)
・ランニングとか言われても学生時代からまともに走ってないし、もう走るとか無理!しかも、トレイルランニングってなんやねん。(そもそも拒否感)
こんな人にチラシを取ってほしいと決めるとします。
で、この人たちに刺さるように何を伝えたら良いかなと考えると、
「時短で(30分で)理想の身体に!」
「走らないで痩せる魔法の個室空間」
「30分動いたら、無理な食事制限無し!」
こういうことをキャッチーに伝えられたら、まず第一ステップの「チラシを手に取る(知ってもらう)」ことができますね。
そして、チラシを取ってくれた人のゴールとしては、僕たちを知ってもらって、好きになってもらう(気になってもらう)所でしょうね。
女性に、自分のことを知ってもらって、気になってもらって、デートに誘ったらOKもらえる、もしくはデートに誘ってもらえるようにするってのと同じですね。笑
チラシを取って、低酸素が無性に気になってしまって、体験利用の予約をしてもらうってところまでがこのチラシで設計したいことですね。
そのためにあとはどういう情報を載せたらいいか考えていくだけって感じです。
より具体的に考えるならば、ちょっと手法的には古いかもですが、
【ペルソナマーケティング】ってのがあるので、
イメージを膨らませる意味でやってみると良いと思いますよ。
例えば、
・高島屋1Fの化粧品売り場で働く荘司花子さん31歳
・独身
・昔はちょっとお昼の量減らしたら体重減ったのに、最近減らず体重増え気味
・学生時代はバスケをしていたけど、社会人になってからはほとんど運動はしていない
・社食から最近手作りお弁当でちょっと健康には気を付け始めた
・でも甘いものは別腹です
・休日はカフェ巡り、ウインドウショッピングをしていたがそれも最近疲れて、最近は岩盤浴からのyoutubeあさりがもっぱらの趣味
確か、こんな感じっすね。笑
長くなりましたけど、それくらいに考え方というか、誰にどうしてほしいかってところを作り込まないと、
土台がない上にいくらメニューがどうとか低酸素とはとか言っても、社長の一声でどんどん内容変わりに変わりまくって、何してるんやろってなりますよ。」
中村「(圧倒されながら)なるほど。。。。やってみます。。。。」
夕方、社長から電話。
社長「中村さん、何の連絡もないけど、今日何してんの?」
中村「パンフレット作成してました。」
社長「何してるか報告してよ。ほんで、今どこまで進んでるか説明して。」
中村「すみません。
説明しますね。
パンフレットには低酸素とは何かということをまず書いて低酸素って何?って思ってる人にその内容を読んでもらいます。
そして、このジムではどんなメニュー(マシン)があって何ができるのかを書きます。
そして、料金を書いて、いくらで出来るかを書きます。
あとは住所とか電話番号とか地図とかですかね。」
荘司「なんでやね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!」

デザイナー中村の苦悩は続く…
